今回はこれから料理を始める方向けに調理方法別に揃えて欲しい調味料のご紹介をします。
料理を初めてする方は何を買かったらいいのかわからない方も多いと思います。
私も当初は必要最低限のものを買ったつもりでいましたがいざ料理を始めてみると足りないものだらけでした。
そうならないように今回もこだわりは抜きにして必要最低限の調味料を揃えておきましょう。
調理方法別揃えて欲しい調味料
今回は和食・洋食・中華の3種類に分けて揃えて欲しい調味料をご紹介します。
もちろん全部持っているのが理想ですが、調味料も種類が多く全部揃えるとお金もかかるし場所もとってしまいますからね。
和食
和食の調味料はおもったよりシンプルです。
基本的に素材の味を引き出す引き算の料理をするので調味料は少なめですね。
紹介している基本の調味料だけで大体何でもできてしまいます。
ごぼうのアク抜きや酢の物には酢を使いますね。
出汁の扱いが難しかったり、時間がないときにはめんつゆと白だしでも大体の和食はできてしまいます。
- 料理の基本「さしすせそ」
- さしすせそ
- 油
- サラダ油、ごま油
- 出汁類
- ほんだし
- 持っておいた方がいい調味料
- 酒、みりん、こしょう
- その他調味料
- めんつゆ、白だし
料理の基本「さしすせそ」から各調味料の説明をしています。
自分の作りたい料理に必要な調味料があったら揃えておきましょう。
洋食
洋食は和食と違い足し算の料理です、調味料と素材の旨みを複雑に組み合わせて奥深い味を出す方法です。
下ごしらえと調味に、砂糖、塩、こしょう、時々醤油
焼いたり揚げたりにサラダ油とオリーブオイル
出汁はコンソメを使いましょう。
和食で酒を使うようなシーンではワイン(白・赤)を使うことが多いです。
料理酒でも代わりになりますが、なんとなく和風になってしまいます。
洋食はケチャップやソースなどを使うときもありますので必要に応じで用意してください。
- 料理の基本「さしすせそ」
- さしせ
- 油
- サラダ油、オリーブオイル
- 出汁類
- コンソメ
- 持っておいた方がいい調味料
- こしょう
- その他調味料
- なし
洋食はとにかく調味料をたくさん使います。
今回紹介し切れていない調味料もたくさんありますのでレシピを見ながら購入してください。
中華料理
中華料理は和食+αの調味料が必要です。
下ごしらえと味付けに砂糖、塩、酢、醤油、味噌、こしょう
油はサラダ油かごま油
出汁は鶏ガラベースの中華だしで大丈夫です。
あと、必須なのが味の素これを入れるだけで一瞬で中華料理に変化します。
- 料理の基本「さしすせそ」
- さしすせそ
- 油
- サラダ油、ごま油
- 出汁類
- 中華だし
- 持っておいた方がいい調味料
- 酒、こしょう
- その他調味料
- 味の素
中華料理では、豆板醤や甜麺醤、オイスターソースなど中華独特の調味料をたくさん使います。
今回紹介しきれていませんので、こちらもレシピを見ながら必要なものを揃えるようにしましょう。
それではここから先は調味料の説明をしますね。
料理の基本「さしすせそ」
まずは料理の基本「さしすせそ」です。
調味料について調べるとこの言葉を目にしますが、これは「調味料をこの順番に入れるとおいしく作れるよ。」
という基本の調味料の文字をとったもので各文字は以下の調味料となります。
- さ=砂糖
- し=塩
- す=酢
- せ=醤油
- そ=味噌
甘味は塩味が入っていると入りづらいので先に入れましょう。
味噌は煮立てると風味が飛ぶので最後に入れましょう、ということですね。
とりあえずこの「さしすせそ」は揃えておいてください。
味噌は以外での出番は少ないので、必要な時に買うのでも十分です。
砂糖
料理に甘みを出すために入れる調味料です。
砂糖は上白糖、グラニュー糖、三温糖、ざらめなどいろいろな種類があります。
それぞれ特徴がありますので、料理を作る際には少しこだわってみると面白いですね。
上白糖であれば大体どの料理にも使えますので、最初は上白糖で良いでしょう。
お菓子を作る場合はサラサラなグラニュー糖がおすすめです。
塩
料理に塩味をつけるための調味料です。
塩はよく使われる精製塩のほか岩塩や海水から作られるシーソルト、うま味調味料とブレンドしたアジシオなど色々あります。
とにかく種類がたくさんあるので、料理によって使い分けるのも面白い調味料です。
海のものを調理する場合はシーソルト。陸のものを調理する場合は岩塩を使うと味のまとまりが良い気がします。
最初に買うのは精製塩でも良いのですが、悪くなるものではないのでシーソルトと岩塩を1つずつ持っていても良いでしょう。
シーソルト
岩塩
酢
料理に酸味をつけるための調味料です。
砂糖や塩と比べて出番は少ないですが、肉を柔らかくしたり料理をさっぱりさせたりといろいろな効果があります。
こちらも米酢、黒酢、バルサミコ酢、ワインビネガーなど種類がたくさんありますのでそれぞれの風味を楽しめますね。
必要な時に買えば良いくらいの調味料ですがレシピに「酢」とあったら「穀物酢」を買っておけば間違いありません。
醤油
刺身に醤油は欠かせませんよね、醤油を入れると和食ならではの風味や香りを感じることができます。
こちらも濃口醤油、薄口醤油、出汁醤油など色々種類がありますが、最初に買う場合は一般的な醤油を買っておけば間違い無いでしょう。
砂糖や塩と違い古くなると悪くなってしまうので、あまり使わない方は小さいものを買うようにしてください。
味噌
みそ汁にはかかせません、味噌おにぎりなど味噌は和食の定番調味料です。
ただし味噌を使わずに作れる料理もたくさんあるためこれも必須ではありません。
味噌は各地で生産されていて醤油と比べてもとても種類が多い調味料です。
昔ながらのみそであれば保存がきくのですが、スーパーなどでよくみる出汁入りや減塩味噌は
賞味期限が3ヶ月〜6ヶ月くらいの製品もあるので注意してください。
油
続いて必要なものは『油』。
これは炒めたり焼いたりする時には必須です。
油は種類がたくさんあるため、選びづらいかもしれませんが、基本的には一般的にいう「サラダ油」が良いでしょう、クセがないので大体の料理で使えます。
値段も高いのから安いのまでピンキリですが一番安い油で十分です。
サラダ油
一般的によくある油でクセがなくどんな料理にでも使えます、焼く・炒める・揚げる時に使いましょう。
サラダ油は大体どの製品を買っても味に明確な差は出ないので安いので十分です。
いろいろな表現がありますが火を通さずに使える油は全てサラダ油です。
サラダ油=なたね油=キャノーラ油=コーン油=コメ油
ごま油もオリーブオイルもサラダ油になるのですが、一緒にするとわかりづらいのでここでは分けて考えましょう。
オリーブオイル
パスタなどのイタリア料理を作る時はオリーブオイルがおすすめです。
独特の香りがするので苦手な方はサラダ油で代替もできます。
オリーブオイルも種類がたくさんあって値段もピンキリですが、安い製品で十分です。
「香りが飛んでしまうのでエキストラバージンオリーブオイルは火にかけずにそのままつかう」ようなお話もありますが、火本で売っているオリーブオイルはほぼエキストラバージンです。気にせず使いましょう。
ごま油
和食と中華料理(ときどき洋食)に使えます。
料理につかうとごまの香りが食欲をそそりますね。
豚汁の仕上げにかけたり、ナムルや、中華風スープにつかうと香りよく仕上がります。餃子を焼く時にごま油を使ってもおいしいですね。
ごま油も種類がたくさんあります、どれを使っても大差はありませんので安いもので十分でしょう。
油もそうですが調味料はこだわり始めるととんでもない沼にハマってしまいます。
最初は安い製品でその調味料がどんな役割をするのか確認しましょう。
結局どの油を買えば良いかということなのですがサラダ油とごま油、オリーブオイルがあれば大体の料理に対応できます。
できれば一通りそろえておくことをおすすめします。
油も古くなると酸化してしまい味が落ちる上に健康にも良く無いので、あまり使わない方は小さめの製品を購入しましょう。
「コレステロール0」とか「ヘルシー」など色々健康に良さそうな表現が使われている製品がたくさんありますが
油は全てコレステロール0で、カロリーも種類に限らず100gあたり920.9Kcalと同じです。
「オリーブオイルだからヘルシー」「アマニ油で健康に」とかなんだか体に良さそうですが、油どれもはカロリーが高いので摂り過ぎには気をつけましょう。
出汁(だし)類
和食も洋食でも出汁があると味に深みが出ます。
出汁がないと塩味や甘味がダイレクトにくるのでちょっと物足りないというか、美味しくないというか、そんな料理になってしまいます。
和食は昆布や鰹節、煮干しの和風だし。
洋食は一般的にコンソメと言われる野菜と肉の洋風だし。
中華は鶏ガラや香味野菜を使った中華だし。
と用途によって使い分けましょう。
ほんだし
カツオや昆布などの出汁を顆粒にして使いやすくなっている製品です。
和食を作る時の出汁で、和食なら大体なんでも使えるので1つ買っておくと良いでしょう。
- みそ汁
- 鍋
- 炊き込みご飯
- 煮魚
など和食であればほとんどの料理に使います。
「ほんだし」は味の素社の製品ですが、一般的に和風だしを「ほんだし」と表現することが多いので、今回はこのような表現にしてあります。
各社からいろいろな和風だしが出ていますので、使いやすくお好みの製品を選びましょう。
味噌汁などは「ほんだし」に味噌を入れてしまえば味付けはほぼ完成です。
これを使わない場合は鰹節や昆布、煮干しなどで出汁をとりましょう、ほんだしとは一味違う料理になりますよ。
とはいえ普段の料理であればほんだしで十分です。「味噌汁くらい出汁をとらないと」と気負わずに料理を楽しみましょう。
コンソメ
洋食に使われる野菜や肉の出汁をキューブや顆粒にしてある製品です。
洋食を作る時はこれと塩だけで味が完成します。
製品によって野菜だけのコンソメやチキンコンソメなど鶏肉がメインのコンソメがあります、どれを使っても洋風にシアがありますので、好みで選んでください。
野菜メインのコンソメは他の製品より少しさっぱり目に仕上がります。
コンソメはキューブタイプと顆粒タイプがあります。
固形タイプだけでも良いのですが
顆粒タイプも便利なのでどちらも揃えておくと便利です。
中華だし
中華料理に使いやすい鶏肉と香味野菜で作られているのが中華だしです。
チキンコンソメ同じように思われるかもしれませんが、同じようにスープを作ってみると洋風中華風で若干違いがあります。
中華だしはほんだしやコンソメのような顆粒の製品と、味覇や創味シャンタンのような半練りタイプなどいろいろな製品があります。
それぞれ味の違いがありますのでどれをどのシーンで使うかを考えると料理が楽しくなりますね。
持っておいた方がいい調味料
今まで紹介した調味料以外でほぼ必須の調味料がありますので、ここでご紹介します。
酒
味に深みとコクを出すために使います。
また料理の下処理で臭みをとるなどにも使えるんので、持っておくと良いでしょう。
調味料コーナーにある料理酒で十分ですが、料理酒は塩が入っているので、調理の際にはその分を考えて使うようにしましょう。
もちろんお酒コーナーにある安い日本酒の方が味は良いのですが、飲めるお酒は酒税がかかるため高価になります。
みりん
和食で煮物をするなら必須の調味料です。
味に甘味とコクを加えるための調味料で、砂糖と酒で代わりになりそうですが、みりんならではのコクが出ますので、和食を作るなら買っておきましょう。
煮魚を作る際はみりんが入っているとは言っていないだと味が格段に変化します。
この辺は表現が難しいので実際に作って比べてみてください。驚きますよ。
一言でみりんと言っても3種類あってそれぞれアルコール度数や製法が異なっているので注意しましょう。
本みりん | アルコールを含む、酒税がかかる |
みりんタイプ調味料 | アルコールを含む、加塩、酒税がかからない |
みりん風調味料 | アルコールをほとんど含まない、酒税がかからない |
本みりんは醸造で作られるため風味は一番良いのですが、お酒として酒税がかかるため高価です。
みりんタイプは本みりんと同じですが、塩を加えて飲用できないようにして酒税がかからないようになっています。
みりん風は水飴に米麹などをブレンドしてみりんに近づけた調味料です、アルコールを含まないので加熱をしない料理につかってもアルコールが残りません。
胡椒(こしょう)
言わずと知れたスパイスですね、胡椒は和洋中どの料理でも使いますので必ず持っておきましょう。
白胡椒と粗挽きの黒胡椒をもっているといろいろな料理がカバーできます。
胡椒は挽き立てが一番香りが良いのでミル付きの粒胡椒がおすすめです。
あると便利な調味料
今までご紹介した調味料でほとんどの料理が可能ですが、もっていると便利な調味料をご紹介します。
めんつゆ
和風の出汁に醤油やそのた調味料をブレンドして水で薄めるだけで使える簡単便利な調味料です。
汁物も煮物もこれプラス砂糖だけでいいのでは無いかというくらい便利な調味料です。
うどんとか蕎麦、そうめんなどを食べる時は汁も簡単に作りたいですよね。
私は煮物や汁物の味がどうしてもまとまらない時に使っています。
ぼんやりしていた味がめんつゆをちょっと入れるだけでピタッとまとまりますよ。
白だし
めんつゆの醤油抜きという感じの調味料です。
だし巻き卵やおひたしその他和食に大活躍の調味料です。
用途はたくさんあるので和食をよく作る人は持っておくととっても便利ですよ。
味の素
いわゆる化学調味料です。
これは中華料理の時に使うとそれだけで中華料理店の味になります。
和食の場合は旨みが強すぎて逆に味がまとまらなくなってしまうこともありますが、ほぼどの料理にも使えて便利なので持っておくと良いでしょう。
チャーハンや卵かけご飯に入れるととってもおいしいです。
まとめ
今回は、料理を始める為に揃えておきたい調味料のお話でした。
リンクを貼っていますが、スーパーやドラッグストアで購入できるものと同じですので、特にこだわりがなければスーパーで買ってきた方がお得です。
これ以外にも調味料はたくさんありますので、作りたい料理に必要な調味料を少しずつ揃えましょう。
めんつゆや白だしなどは開栓後要冷蔵ですので、お気をつけください。
揃えておきたい調理器具の記事はこちらです。
コメント